星見&出張、その2

  • 2013.11.25 Monday
  • 20:07
 前週にひき続いて、出張前の朝駆けを。ISON彗星がますます太陽に近づいて、近日点通過まであと1週間。天気も考えると近日点通過前の見納めになるというわけで、75EDHF-II+0.72RCの直焦での撮影を目論んだ。撤収は前回より2時間ほど遅れるが、飛行機が11:05なので前週より余裕があると踏んでの機材選択である。

Lovejoy1.jpg

 白木峰第3駐車場に設営して、相変わらずのASCOMのトラブルは放置、露出時間を延ばせないのでノータッチの恒星時追尾とした。ISO800,2.5minを5枚撮影して彗星核基準でコンポジットすると、鋭いイオンテールが浮かび上がってきた。彗星が背景の星空に対しても移動しているため、約13分の間で恒星がこれだけ流れてしまった。頭部の近くに系外銀河が写っていたので、今度は同じ原盤を恒星基準でコンポジットすると、こうなった。

Lovejoy2.jpg

 恒星がすっきりするかわりに実際には彗星のほうが流れているのだが、コマが大きいので目立たない。見比べて見ると、イオンテールの鋭さがなくなっているのがわかるが、系外銀河と彗星のどちらを優先するか悩めるところだ。最新の機材なら、超高感度短時間露光で全て解決するのだが。

C2013R1_ngc4490_ngc4485.jpg

 この系外銀河、大きい方はNGC4490(9.5等)で、小さい方はNGC4485(11.7等)。重力の相互作用によってどちらも大きく歪んでいる。それにしても、Lovejoy彗星のコマの大きいこと!もしISON彗星とかぶっていなければ、じゅうぶんに主役級ではなかろうか。

 このあと、いったん帰って1時間ほど仮眠してから空港に向かった。もともとこの日は母校の形成外科教室の懇話会が開かれていたのだが、翌日の横浜での学会を優先したというわけ。いつもは土曜の終業後に飛んで蒲田で一泊、翌早朝から会場入りするのだが、祭日なので先に横浜に入り、会場近くで一泊しようという算段である。羽田で昼食後、横浜駅まで移動して、前々から気になっていた原鉄道模型博物館に立ち寄ってみた。

IMG_0047.jpg

 ここの模型は最大の規格である1番ゲージだそうで、パンタグラフや台車の動き、レールの響きも圧巻である。ついつい日暮れ近くまで長居して、じっくり堪能してしまった。これはぜひ鉄な長男を連れてこなくてはなるまい。あとは金星を眺めながら宿に向かい、中華街を漂流して、翌日に疲れを残さぬよう早めに就寝した

IMG_6302.jpg

 翌日は油断して時間ぎりぎりに会場に駆け込むハプニングはあったが、例年通り得るところが大きい学会だった。帰りは夕暮れ、山下公園前の会場からはこんな眺めに。

IMG_6308.jpg

 夜景をゆっくり味わう暇はなく、例年通り駅まで駆け足。横浜駅で空港行き急行に乗り継いでほっと一息。連休の混雑で遅れて離陸した機内で爆睡してしまった。

 え?かんじんのISON彗星の画像は・・・って? 実は望遠鏡の設営位置がまずくて、彗星が南側の桜の枝にひっかかってしまったのだった。あと5m北よりだったらよかったのに・・・(泣)

星見&出張

  • 2013.11.17 Sunday
  • 14:59
 土曜の明け方、雲は多いけど月齢を考えると彗星観望にはラストチャンス。出張で飯塚に行かないといけないので星見は諦めていたが、クルマではなくJRで行くことにして、急遽スクランブルを決めた。撤収を05:30としても、07:50のかもめに乗らないといけないので、装備は久しぶりのポラリエとEF100mmF2.8Macroにする。今度は双眼鏡も忘れずに。白木峰の第4駐車場に到着し、しばらくするとTさん登場。『三味線のバチ』に移動してTさんは固定撮影、私はポラリエを組み立てて、まずはLovejoyを探す。時折薄雲に邪魔されたが、比較的簡単に見つかったのでさっそく撮影、並行して勝間さんで見ると、そらし目でなんとか尾が見えるかどうかといったところ。画像のほうはF2.8,ISO1600,30secでうっすらと尾が写っていた。

lovejoyN12.jpg

 一方のISONは、高度が低いので難物。Tさんは双眼鏡でもとらえていたが、私はどうにも見つけることができない。星図を頼りに試写しては確認を繰り返し、ようやく端っこのほうにとらえることができたが、中央にもってくる前に雲に隠れてしまった。その後、AstroGPVでも見えていた厚い雲が南から押し出してきたので、諦めて撤収した。ISO1600の15sec1枚では、さすがにざらざらである。

IMG_9908.jpg

 朝食を買ってから帰宅、30分ほど仮眠してから着替えて出張へ。かもめは超満員で、車内で寝ていこうという目論みはあえなく撃沈。肥前山口で後続のみどりに乗り換えるまで、ずっと立ちっぱなしだった。みどりの車内で少し休んで、福北ゆたか線に乗り継いで飯塚へ。今回の学会場はコレ。

IMG_0908.jpg

 一度見てみたいと思っていた嘉穂劇場、今回は演題の内容よりも会場の建物目当てという感じ。外観もすばらしいが、内部もまた壮観。

IMG_9928.jpg

 マス席での学会もまた乙なもの。主催者側からの再三の注意にもかかわらず、質問に立ってマスの仕切りに躓き転倒する人続出。終了後にはバックヤード見学で奈落の底に潜ったりしながら、JRの都合で懇親会を中座して帰ってきた。

IMG_9948.jpg

 途中、乗り継ぎの博多駅前はすっかりXマスの装い。これだけ飾ると壮観ではあるが、寒色系の電飾にはどうもなじめない。どちらかというとほんのりと暖かい色合いのほうがほっとするものだが・・・と思いながら、かもめで帰還。道中は明け方からの疲れで爆睡だった。

コスモス昼と夜。

  • 2011.10.20 Thursday
  • 21:10
こすもす.jpg
 大分出張から帰ってきた翌日の日曜日、子供らをつれて白木峰のコスモスを見物に行った。途中で昼食を買い出し、コスモス見物の後に金泉寺に登ってピクニックというつもりだった。早めに出かけたのでコスモス見物は渋滞知らず。ひとしきり撮影したあとで昼食をと思ったが、足許が前日の雨でぬれているからと、金泉寺は諦めて五ケ原山頂までドライブした。ところが、いざ登ってみると、寒さがけっこうこたえる。昼食も早々に車に逃げ込み、這々の体で下山した。
n12.jpg
 それから3日後の水曜、一日中すっきりとした快晴。翌日は午後休診だし、月が小さくなるとコスモスが写らなくなるからと、思い切って再び白木峰へ。平日の夜はさすがに人っ子一人見当たらない。寒さもそれほどではなく、賑やかな虫の声を聞きながらまったりと撮影。準備不足でバッテリーが切れたのを機に撤収した。写真は9mmF3.5でプロソフトンA使用。ISO800で1分露出12枚から比較明合成を行った。1枚画像では半月にかき消されて星はあまり写っていないように見えるが、合成するとけっこう目立つものである。もっと長時間合成してみたいが、このカメラにはタイマーリモコンが無いのでつきっきりになる。このあたりが限度というものだろう。

お風呂での会話

  • 2009.11.07 Saturday
  • 00:00
肩の凝る話が続いたので、たわいのない話をひとつ。
上の子と風呂に入っていて、ふとしたことから万歩計の話題になった。最近よくある変わり種の、東海道歩きとかできるアレのことだ。
「月までいける万歩計があったらおもしろいよね」というから、
「じゃあ、1日に1km歩くとして、月におよそ30kmになるから、年におよそ360km」暗算なので単純化することにした。
「月まで38万kmだから、少し簡単になるよう36万kmとすると・・・」
はい、1000年になります。
正確に計算すると、1年で365kmだから、38万kmを割って1041年になる。
「だから、こんなことになるかもしれないよ。箱の中から大事そうに万歩計を取り出して、『これはね、きみのお爺さんのお爺さんの、そのまたお爺さんの頃から使い始めたものだけど、ようやく月までの1/5に届いたからね・・・』」
そうして二人で腹一杯笑ったら、風呂から上がって着替えも済ませていた下の子が、何事かと顔を出した。
こんな万歩計、とても売れそうにない。

木星を撮らぬうちに・・・

  • 2009.05.27 Wednesday
  • 15:56
 明け方の木星が、だいぶ早く上がるようになってきましたが、今年はまだ一度も撮影していません。プリズムの工作をしてからと思っているのですが、なかなか手が動かないもので(^^;)
 そうこうしているうちに、クリニックの庭のフェイジョアの花が咲きました。今年は1輪だけの様子。
P5270005.jpg
フェイジョアの木は昔実家にあったのですが、邪魔になるからと切ってしまいました。この時期の花は受粉する昆虫も少なく、人工授粉しても実が小さくて可食部が少なかったからです。この花びらもほんのりと甘いのですが、さすがにむしって食べるのはどうかと・・・。この花が咲いたらまもなく梅雨入りです。植物は正直なもので、咲いたとたんに天気もぐずつくようになってしまいました。たぶん、あまり晴れることなく梅雨入りになると思います。
P5270006.jpg
 また、6月には少し間があるのですが、ジュンベリーも熟してしまいました。木の上でしなびるものや落果するものが出始めたので、雨になる前にあわてて収穫。ブルーベリーとは違い、1本でも自家受粉しやすいようで、よく実ります。甘さが少ないとはいわれていますが、これだけ完熟させるとブルーベリーに見劣りしません。

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