R-140SS改造計画・そろそろ実戦かな?

  • 2017.09.20 Wednesday
  • 22:15

 9月半ばの連休は台風と出張が重なり、1泊2日のはずが2泊3日に。帰りは連休最終日の夕方になってしまった。日中は台風一過の晴天だったので、条件は良いだろうと踏んで白木峰に出撃。

 思っていたより抜けが悪く、湿気でべたべた。おかげで南西方向は光害かぶり。AT-X116を11mmF2.8で、ISO1600,29秒露出5枚を恒星基準でコンポジットしてみたら、なんとか重なってくれた。これが8枚になったら写野回転を吸収できず、うまく重なってくれないようだ。

 抜けが悪かったので、R-140SS改IIにはAstroLPR Type1をつけて、ケフェウス座のゾウの鼻を狙ってみた。ところが途中でPHD-2がフリーズしたり、ガイドが暴走したり。おまけに10分露出にしようとしたら流れたり、パラメーターをあれこれいじって、いざ撮影にかかったら雲がきてアウト。

 ISO1600で、とれたデータは10分と6分20秒しかなかったが、口惜しいので処理してみた。RAP2で色とレベルをあわせて、ダークはないので輝点黒点除去を2回ずつかけて、ステライメージでコンポジット、周辺減光を簡易補正、フォトショップのグラデーションマスクでミラー切れを補正、チャンネルマスクで赤成分を強調、NicCollectionで微調整。こうしてみると、枚数さえ多ければダークは要らないんじゃないかと思えてくる。

 今回はっきりしたのは、1等星じゃなくても近くに明るい星があると、右上の環のようなゴーストが出るということ。レデューサーフラットナーのコバ塗りと、まわりのつや消し塗装が急務である。それから、フリーズしたと勘違いしたPHD-2を落としたときに暴走したということ。暴走の原因にはDynaBookとPHD-2の相性の関係があるのかもしれない。これまで何度か挑戦して、まだうまく撮れたためしがないゾウの鼻、近いうちにリベンジしたいものだ。

 

R-140SS改造計画・2インチフィルターでの試写(2)

  • 2017.09.06 Wednesday
  • 21:58

 R-140SS改IIは、前回MFAから2インチフィルターに変更したものの、まだゴーストにしつこくつきまとわれている。今回は、2インチフィルターを少し傾けて効果を見ることにした。

 まず、どうやってフィルターを傾けるかで悩んだ。最初はフィルター枠を分解して、フィルター本体に下駄をはかせることを検討したが、どうにもうまくいかない。そこで、ちょうど2インチスペーサーの代わりに分解した48mmフィルター枠があったのを思い出し、黒塗りのアルミテープを使って2インチスリーブの先端に固定した。これでフィルターはいじらなくても済むし、センサーの短辺方向に傾ければ透過波長のずれを最小限に抑えることができる。工作終了後、上弦の半月だったが、試写ならできると考えて出撃した。

 雲は多かったが、おおむね快晴。本当は輝星が多いM45を狙いたかったが、まだ時間が早いのでまずは北アメリカ&ペリカンを。デネブのゴーストが出るのはわかっているが、AstroLPR Type-Iのテストとしては良い対象である。ISO3200の5分露出、8コマを目指したが7コマ目でガイドが暴走して終了。

 AstroLPR Type-Iは、IDASのLPS-Vシリーズに比べると青波長域の透過幅が広く、そのためかやや被り気味の画像になってしまった。しかし半月でこれならまあまあで、ブライトリムも赤チャンネルマスクを使わなくても立体的に写る。写野内の輝星程度ではゴーストはできず、右上のデネブによるゴーストの対策さえできればこの鏡筒も実用段階に入りそうだ。

 撮影データ:2017年9月1日01:00:16〜,R-140SS改II(d=140mm,F3.06),EOS600Da(AstroLPR Type-I,ISO3200,5min,8コマコンポジット)

 M45が昇ってきたので数コマ撮影してみたが、しばらくしてC/2017O1ASASSN彗星が近くに居るのを思いだして、狙ってみた。AstroLPR Type-Iは元来彗星の尾を強調するのが目的のようなので、月明のもとで良いテストになった。この日の光度は8.6等とまだ小粒だが、短い尾を右側に伸ばしている。

 ここまではISO3200での撮影。撤収時にダークフレームを撮影したが、何故か記録できておらず、ダーク減算無しで処理しないといけなかった。スカイフラットは前回のを流用し、RAP2の輝点・黒点除去のみである。ISO1600になるともう少し良くなるはずなので、ダーク無しというのもアリかもしれない。

 そうこうしているうちに月が沈んだので、前回同様のAstroLPR Type-II、ISO1600の5分露出、4コマコンポジットでM45を狙ってみた。右上にシュミット補正板によるゴーストが数匹泳いでいるが、これは仕方ないので無視するとしよう。フィルター由来のゴーストはうまく追い払うことができた。しばらくはフィルター枠仮固定のままで輝星が多い冬の星雲を写してみて、結果が良ければきちんと固定することにしよう。そうそう、HEUIB-IIも2インチのを買わないと。ちょこまかした散財はしばらく続きそうだ。

R-140SS改造計画・2インチフィルターでの試写

  • 2017.08.20 Sunday
  • 22:09

 北米日食遠征組が旅立って行った19日の夜、新月期の週末にしては滅多にない快晴となった。あれやこれやで出発が遅れて、25:00過ぎに白木峰に出撃、25:35には極軸合わせを済ませ、薄明までの短い時間ではあったが、R-140SS改IIのテストを行った。

 今回は、PowerShotS120も分解清掃を済ませていたので固定撮影で戦列に加わるが、本題はR-140SS改IIの2インチフィルター運用テストだ。輝星が多い対象というわけで、ちょうど東にのぼってきたM45を被写体にした。

 ISO1600,5min,4コマであるが、気温が高いせいか、ノイズがひどい。おまけに慣れないゲーミングPCで処理したら、はやい段階から8bitになっていて、ますます画質が悪くなってしまった。

 肝腎のゴーストは、前回より淡くて大きいドーナッツ型のが、アルキオネの北側と、画面の左端に。これは先人によると、どうやら2インチフィルターとシュミット補正板の間で発生するらしい。もしそうなら反射面同志の距離が離れているので、フィルターを少し傾ければなんとかなりそうなものだ。

 M33も撮ってはみたが、ひどくざらつく。この季節に安定した結果を出そうとするなら、やはり冷却しかないのだろうか・・・カラー冷却CMOSが気になる今日この頃である。

 M33の撮影中ににガイドが数回暴走したが、その後はおさまってくれた。DPPで画像を開くときにPHDにノイズが入ることがわかったが、何も触っていないときにも暴走する。PCの回路に何かノイズ源でもあるのだろうか。いっそ、スティックPCにPHD2を入れてメインPCから切り離してみようかとも思う。

 M33の撮影後、スカイフラットを撮ったがまだ薄明が始まらない。そこで慌ててPCと赤道儀を繋ぎなおし、カリフォルニア星雲を撮影した。ところが撮影開始後まもなく今度こそ薄明がはじまり、色を補正してコンポジットしたがひどい出来になってしまった。前回はこの下側の輝星くらいでも目立つゴーストができたのだが、今回は見えない。これくらいの被写体ならあまりゴーストを意識しなくてもよさそうだ。

R-140SS改造計画・ようやくテスト進む。

  • 2017.08.02 Wednesday
  • 23:40

 梅雨明け後も湿度が高く、昼間は晴れても夜になると雲が出る状態が続いていた。珍しく晴れて出撃しても、先日のエントリーのように雷に追われる始末。ようやく土曜に晴れ、しかもスタパーがあるという週末は、出張に重なってしまった。

 日曜夜に出張から帰ってみると、透明度は悪いながらもまだ晴れている。貴重な機会なので、白木峰に出撃してR-140SS改IIのテストをすすめることにした。さすがにスタパー翌日には誰もいないだろうと思って現地に到着すると、望遠鏡の三脚を出している人影が。宇宙館の仕事を上がったあとの大串さんでした。おかげでまるでプチスタパーみたいになって、寂しくなかった。どうもおつかれさまでした。

 肝腎のテストのほうは、複雑な結果。まず懸案のゴーストについては、発生源がはっきりした。

 はくちょう座のサドル付近を撮影して、右端に入ったγ星で比較。左右どちらもISO1600の2分露出。左はノーフィルターで、右はHEUIB-IIを装着しているが、γ星の外側にドーナツ状のゴーストができている。両者の光路の違いはHEUIB-IIフィルターだけなので、ゴースト源はそこに違いない。左側のバックグラウンドと右側のゴーストの色調がほぼ揃っていることから、フィルター表面で反射された光が、センサーに対して凹面になっているレデューサーコレクターの第1面で反射して収束したものと思われる。この推測が正しければ、少々フィルターを傾けたところでゴーストを追い出すのは無理なようだ。フィルターを2インチにして、レデューサーコレクターの対物側に移動させる必要がありそうだ。それにしても、HEUIB-IIによるバックグラウンドの補正効果は素晴らしい。これは手放せないとして、あとのふたつ、LPS-P2とパチモノLPS-V2の2種類は、それぞれサイトロンの光害除去フィルターとケンコーのAstroLPR Type1にしようと思っている。

 ところで、このテストのあとに、網状星雲を狙ったところ、またもやガイドの暴走が再発した。何度か暴走を繰り返し、さいごはPHD2やASCOMの停止コマンドを受け付けなくなり、赤道儀の電源を入れ直しても暴走がとまらない、昨年秋と同じ症状になってしまった。ガイド系にどこからかノイズが入っているのだろうが、フェライトをかませたくらいでおさまるものではなかったようだ。いっそ、PCを増やしてガイド系と撮像系を分けてしまうほうが良いのか、そしてその場合、荷物が増えないようにスティックPCを活用できないものか、あれこれ検討する必要がありそうだ。

R-140SS改造計画・ゴースト対策思案中。

  • 2017.06.17 Saturday
  • 22:48

 一見、うまくいくかと思われたMFAフィルター内蔵レデューサーコレクター、輝星のゴーストが光軸中心に対して外側に隣接して発生することがわかって、ゴースト対策が必要になりました。EF-Sマウント面にレデューサーコレクターをベタ置きした北アメリカ&ペリカンでは、ゴーストの気配はありません。そこで、どごが違うのかをあれこれ考えてみました。

 まず疑ったのは、レデューサーコレクターの第3面とMFAフィルターが、平面どうしで1mmほどの隙間で近接していること。ここが原因になっている可能性も否定はできませんが、ベタ置きでもほぼ同位置に平面があるので、ちょっと可能性は低そうです。また、レデューサーコレクターの第2面はセンサーに向かって凸面になっているので、これも考えにくい。そこで残ったのが第1面です。

 レデューサーコレクターはアクロマートレンズなので、第1面はセンサー側からみると凹面になっています。センサーかローパスフィルターで反射された光線が第1面にあたって、再びセンサー面に収束しているのではないかと考えたのです。そうなると、ゴーストの有無はレデューサーコレクターの位置に敏感であってもおかしくありません。この可能性がいちばん高いのではないかとだんだん思えてきました。

 対策としては、レデューサーコレクターをEF-Sマウント面にベタ置きにして、フィルターの位置を変えるしかありません。レデューサーコレクターの口径は42mm(押さえ環があるので実際には40mm)、MFAフィルターは37mmなので、レデューサーコレクターの前面に置いたらけられてしまいます。2インチ化してスリーブの先端につける他はありません。いっぽう、もし第3面とMFAフィルターが原因になっているのであれば、フィルターをすこし傾けて装着するという手段もあります。MFAフィルターを外しての長時間露光テストが必要になりますが、天候のこともあるのでいつになることやら。でもこうした問題点を解決していくところが改造の楽しみなんでしょうね・・・

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