旧旧交代。
- 2012.09.14 Friday
- 18:53
臨床写真撮影に使っているカメラには、銀塩の頃からオリンパス党だったこともあり、フォーサーズを使用していました。マウントは銀塩の頃とは違うので他社に乗り換えてもよかったのですが、第1にゴミが映り込まないこと、第2に被写界深度が深めなことが決め手になりました。また、これはE-3の発表説明会で聴いたことですが、画像処理で電子内視鏡のアルゴリズムがベースになっている、つまり科学的に正しい色が出ているということも気に入っている理由です。
ところが、オリンパスはフォーサーズを長らく放置し、忘れた頃に最高級機種を出す程度で、とうとう中級機以下はマイクロフォーサーズに集約することになってしまいました。春に発売されたOM-D E-M5はそれほどに出来が良かったのです。
臨床写真撮影には、右側のE-500を長い間使ってきました。これはE-300と同じKodakのKAF8300CEを使っている、いわゆるオリジナルのオリンパスブルーが出る最後の機種で、後の天体撮影用KAF8300の流行の礎を築きました。しかし、天体用に転用すると、非冷却で(ダストリダクションシステムで密閉しているのもあるかと思いますが)ノイズが激しく、BULBも8分までと制約の多いカメラでした。それでも臨床写真用にはすばらしい画像を叩き出していましたが、最近では電子ダイヤルが接触不良を起こして絞り調節や再生画像の拡大縮小も気分次第、おまけに3点しかないAFエリアは中央1点しか効かないなど、なかなか厳しい状態になっていたのです。
そこで、少し財政的に余裕が出てきたこともあり、臨床撮影用カメラを新調する運びになったのです。最新鋭のE-M5はなかなか好みですが、バッテリーもメディアも流用できず、おまけにレンズはアダプター経由。いまひとつスマートではありません。それに、いくらEVFが良くなったといっても、まだまだOVFにこだわりたいのです。しかし現行機種のE-5には手が届かず、かといってE-620ではバッテリーが流用できず。結局は中古でE-3かE-30、視野率100%や防塵防滴にはこだわらないので、少しでも年式の新しいであろうE-30に落ち着いたというわけです。
そして、注文していたのが今日届いたので、早速入れ替えてみました。説明書はありませんが、メニューの隅々までひっくり返して見ながら、とりあえずいままでと同じ条件で撮影できるようにしました。E-500ではホワイトバランスが不安定だったので、ワンタッチWBでその都度合わせていたので、今回も同様に。今度はオートWBでもよさそうなものですが、できるだけ厳密に色を合わせるということで。AFエリアは11点になり、ファインダーもペンタプリズムなので倍率が高くて快適です。あ、そういえば、これはアートフィルターとライブビューが載っているのでした。BULBも30分まで伸びてるし、星に流用しても楽しそうです。