キーボード増殖。そしてPalmへの追憶。

  • 2012.11.16 Friday
  • 18:17
写真.JPG



 日頃、iPad2にはリュウドの折りたたみキーボードを併用している。これはiPhoneで口述筆記をするために導入したもので、iPad2を入手してからもそのまま使っていた。フルサイズなのでほぼブラインドタッチができる反面、机の上ではよくても、学会場など椅子しか無いところでは膝の上にiPad2とキーボードを並べることになり、どうも不安定で使いにくいという難点があった。
 そこでロジテックのウルトラスリムキーボードカバーというのを欲しくなったのだが、あいにく黒しか出ていない。iPad2は迷ったあげくに白にしていたのだが、白と黒ではどうもスマートさに欠け、見かけだけではあるが、それがブレーキになって、ぎりぎりのところで導入をためらっていた。
 ところが先日、このキーボードカバーの白が出るというニュースが。これはもう、「G」に眉間を狙撃されたようなもの。その場でブックマークに登録し、数時間後には最安値を検索して、キットカットの通販でポチリ。たぶん競争が激しく順番待ちになるだろうという予想に反して、昨日出荷連絡、はやくも今日到着した。
 さっそく充電して装着してみると、これが予想以上の快適さ。カバーにしたときの厚みこそ2倍ほどになったが、本体背面と同じマットなアルミで一体感は抜群。入力時にも専用品だけあって、従来のキーボードではできなかったタッチ操作のショートカットが用意されていて、ほとんど画面にタッチすることなく操作できる。画像のように膝の上でも安定しているので、学会でのメモ取りに威力を発揮しそうだ。
 ところでこのキーボードカバーには思わぬ効用があった。主力Macを更新するときにさんざん迷っていた、MBA11"への物欲がすっかりなくなったのである。デザイン、使い勝手、そして仕様場面が思いっきりMBA11"とかぶるので、当たり前のことではあるが。そして一通り操作してみて、あるモバイルガジェットを連想した。
 以前、Palm、そしてCLIEを使っていたころ、Palmの末期にFoleoという端末が発表されたことがある。PalmOSではなかったが、リナックスベースで10.4"液晶にキーボードがついたノート型端末で、主にネットブラウジングとメール管理を目的としたものだった。これは発売直前になってキャンセルされ、その後のPalmの終焉もあり、とうとう日の目を見なかった端末だ。しかし、これがもし世に出ていたならば、ちょうどiPad+キーボードカバーの組み合わせと同じ使い勝手だったのではないだろうか。
 もちろん、当時のネット環境は現在ほどではなく、特にクラウド環境が未発達だったので、直接比較することはできないかもしれない。しかし、Treoでスマートフォンを先取りしていながらも主役にはなれなかったように、Foleoも時代の遙か先を行きすぎた端末だったのかもしれない。

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