嘉陽の海の動画篇。

  • 2020.02.06 Thursday
  • 14:29

 今回の久しぶりのカヤッキング、画像をどうするかが問題だった。20年前は、防水の銀塩カメラに、80万画素のデジカメを防水ケースに入れていたが、いま使っているデジカメには対応する防水ケースがない。そこで、2年前に積丹で漕ごうとしたときに、iPhoneの防水ケースを入手しておいたのだが、海があれて結局未開封。今回使おうとしたら、画面のフィルムを専用品に貼りかえないと使えないことがわかった。

 そこで、予備端末にしているAtomをカメラ代わりに使おうとしたが、当日朝からどうしても見つからない。たしか前夜まではあったはず・・・と探し続け、嘉陽の家に着いてからも探してみたが、時間切れ。というわけで、漕いでいるところは諸喜多さんに撮っていただいた動画になる。

 嘉陽の浜を漕ぎ出すときは、雨がぱらついていた。太平洋の水平線と、リーフに砕ける波を見ながら。

 上陸地点で。この小石の浜、裸足で歩こうとすると、ツボ刺激が強すぎて腰砕けになってしまう。陸路では海岸伝いか、あるいは山中から徒歩での踏みあとはあるようだ。見渡す限り、人工物が目に入らない、贅沢な空間。

 昼食後、バン崎からの帰り。エピックをすこし小波に遊ばせてみた。保針性が良く、デッキの反りが少ないので風にもあおられにくい。たぶん、バイダルカはこんな乗り味なのだろうと想像している。

 すこしでも陽がさしたら、海底が輝く。つかの間ではあったが、この海の色を見られてよかった。件の防水端末があったら、ここで海中に手を突っ込んで撮影していたところだが・・・と、帰ってきて片付けたら、探したはずのカバンの底から端末がぽろりと出てきた。これは、また撮りにこいということなんだろうと思う。

 おまけ。11日朝に福岡から飛んだとき、ブロッケン現象に遭遇した。朝早い福岡〜沖縄便では、雲が出ると高率に遭遇できる。今回も、それを狙って右窓側席にしたのが大当たりだった。降下している最中なので、虹の環に対して機影がどんどん大きくなってきているのがわかる。アプローチが南だったら、知念半島あたりから喜屋武岬、糸満あたりの海岸をじっくり眺めることができるのだが、残念ながら今回は北。本島と慶良間の間に浮かぶ、ナガンヌ島の珊瑚礁を遠く眺めながらの着陸だった。

 

 

久しぶりの、嘉陽の海。

  • 2020.02.03 Monday
  • 23:02

 実に久しぶりの、『海』カテゴリーの記事。過去ログを見直したら、最後に浮かんでから15年ほど経っていた。今回は、1月の連休に美容外科学会が沖縄で開催されたので、そのあとに久しぶりに浮かんでみることにした。画像だらけになるが、滅多に無いことなので仕方が無い。

 

 学会翌日、北西風が強かったので、フィールドは名護の東海岸の嘉陽になった。久しぶりのカヤッキングは、20年前にお世話になっていたテラワークスさんに、装備一式含めワンデイツアーでお願いした。ここには東海岸の拠点『嘉陽の家』があり、何度か泊まったこともある思い出深いところ。

 集落前の浜から出艇準備。以前はモクマオウの防風林が見事だったが、台風の高潮で失われてしまい、アダンの防風林だけが残った。それでも浜は気の流れがまっすぐで心地よい。

 20年前、本島1周のときに乗っていたアークティックレイダーが、巡り巡ってツアー艇になっていたが、ブランクが長くて乗れる自信がなかったので、ポリ艇のエピックにした。初めてだが、以前から乗ってみたかった艇だ。

 海岸道路があるのは嘉陽までで、ここから北はまったくの自然海岸になる。北西風でも風裏になるので波は静か。

 すこしだけ青空が見えたが、このあとはまた曇りに。

 浜に上陸、小雨の中、タープを張って浜のランチ。ここも幾度かキャンプしたことのある、想い出の浜。

 ここでトラブル。なんとパスタを忘れてきてしまったが、パンがあったのでセーフ。パスタの具がそのままおかずになった。波乱があるほうが面白い。

陸にいると冷えてきたので、また海の上へ。北に向かってバン崎まで行って見たが、そこから先は吹きさらし。以前はなんともなかった小波でも、緊張して腰がひけている。。

 すこし戻ったところで、陽がさしてきた。このあたりは赤土が入らないので、こんなときでも水が濁らない。

 ゆらめく水面の下にサンゴが透けて見える。おもわず下をみたり、山と青空をあおいだり。

 海岸は古生代の嘉陽層。中央構造線の延長にあたるそうで、褶曲構造が見事である。

 嘉陽まで戻ったが、陸にあがるのがもったいなくて、浜の南端まで漕ぐ。こちらはすこし赤土が入っているようで、やや泥質の砂浜。南九十九島の砂に似ている。

 また冷えてきたので海上へ。このエピックという艇は、前後の反りあがりが少ないかわりに屋根型のバウデッキで水が乗らないようにして、追い波になったときもバウ先端の突起が水面を切って艇を安定させるデザインになっている。量産艇のなかでは、伝統的なアリューシャンスタイルのバイダルカにいちばん近いデザインなので、一度は乗ってみたかった。

 嘉陽の浜への最終行程。青空をみながら、水底の砂にできた波紋を眺めながら、ゆっくりと。

 『嘉陽の家』にもどって余韻にひたる。昼食後、出艇直前にシーグラスを拾った。たぶんガラス浮球の破片だと思う。いつ来ても心地よいこの場所、また季節を変えて浮かんでみたいものだ。諸喜田さん、どうもありがとうございました。

撮影行脚・早岐〜千綿

  • 2016.08.25 Thursday
  • 13:23

 8月21日、早岐瀬戸の観潮橋下で、『スプラッシュロデオin早岐2016』が開かれるというので、息子を誘って見物に出掛けた。

大村湾から佐世保湾への出口は2箇所あり、西海橋の渦潮は有名だが、こちらはハウステンボス前から続く針尾瀬戸。いちばん狭くなったところに大潮の下げでスタンディングウェーブができる。佐世保春日神社の宮司さん・通称『かぬー師』さんがワイルドウォーター艇でここを下ったのが20年あまり前のこと。長崎県内では珍しい急流ではあるが、距離がないのが難点だった。しかし、カヌーロデオの舞台がホール(落ち込み)からウェーブへと移り変わるにつれて注目を浴びるようになり、『早岐ウェーブ』の名称で全国的に有名になった。

 昼下がりに下げ潮になってから、参加艇が次々と集まってきた。そのうちに徐々に波が立ち上がってくる。海だから水量が不足することはなく、時間さえ合わせれば大丈夫。波が低いうちはウォーミングアップで、じゅうぶんな波高になったところで競技開始。

 競技は1分を2本で、サーフィン、バックサーフィン、水平方向や垂直方向のスピンを繰り出して、合計点数を競うことになっている。以前乗っていたシーカヤックとは異なり、全長2m弱で箱形、フラットボトムの運動性を重視した艇ばかり。コックピット周辺に容積を集中させているので、なんだかゴロンとした印象だが、サーフィンは迫力がある。

 バウを流れに喰わせてスピン。シーカヤックではとてもじゃないけどできない動き。

 漕いでるほうは橋の下でスプレーをあびて涼しげだが、見てるほうは炎天下。がぶがぶと水分補給しながら、3時間あまりずっと50-500ズームを振り回していたムスコの体力もなかなかである。

 バーチカル系のスピンは、横にも縦にも回る。縦に回るようになったのは艇が短くなってからだが、短い艇が波の中でまわっていると、まるで洗濯機にもまれているようで、3m近い艇でぶっとんでいた頃のような迫力はない。

 撮るタイミングがすこし遅れると、この通り。艇は小さくても、縦まわりは高等技術。こういったものは動画で撮るほうがよさそうだ。

 更に波高があがって、サーフィンも大迫力。皆さん実に楽しそうである。

 フラット系のスピンは、180°か360°、こちらも派手にスプレーがあがる。

 いきなりバットマン登場。こちらはシングルブレードパドルのカナディアン。余裕のサーフィンだったが、この後はさすがに流され気味。

 こちらも驚愕のノーパドル。手で水を掻いてこの流れに乗るなんて・・・ハンドロールも決めるし、拍手喝采だった。

 

 ・・・というわけで競技終了。不足した水分をがぶがぶ補いながら、夕陽に間に合うよう千綿駅へと移動。海辺の古い駅舎と、程よいカーブがあり、青春18切符のポスターにもなったところ。息子はポスターと同じ構図を狙っていたようだが、半逆光にもなるし、なかなか条件が難しいところ。

 はじめは列車にピントを合わせていたが、途中からひねくれた撮り方になった。題して『なつのおわり』、くたびれたカンナが主役。暑くてそれなりに疲れたが、久しぶりに一眼レフを思う存分振り回した撮影行脚だった。

パンスターズ彗星はあまりにも淡く・・・

  • 2013.03.10 Sunday
  • 21:11
comet2.jpg

 今日は夕方になって晴れてきましたが、もやがとれないので自力で探すのは諦めて、コスモス花宇宙館に行ってきました。日没までに一応設営終了。機材はKissX2+Zuiko100/2、遊びがあったマウントアダプターにはアルミテープを貼って厚みを調節しています。
 日没後しばらくたって、肝心の彗星は見えはしたものの、15cmフローライトの30倍の視野で核がわかる程度。尾は心眼があってなんとか・・・というところでした。5cmファインダーでもほとんど見えないので、私の4cm勝間さんではとうてい無理というもの。カメラをおおよその方角に向けてシャッターを切り、あとは幸運を祈ることにしました。
 処理した画像を子細に眺めてみると、中央下のあたりになんとなくそれらしきモノが見えています。撮影条件はISO400,F2,1/8secで、100mmからトリミングしrています。とてもかすかな像で、本物かどうかもわかりません。それでも、撮影チャンスはもうない・・・平日はとても無理、週末は出張予定・・・ので、見られただけでも良しとするしかありません。数年前のマックノートのときに続き、星見人さん、ありがとうございました。

カノーフ?ス.jpg

 ちなみに、こちらはもっと暗くなってから写したカノープス(ISO400,F4,120secx2)。もやのひどさが見て取れます。

久しぶりの対面

  • 2011.12.11 Sunday
  • 13:06
漕がなくなって、はや5年。肩まわりの筋肉もすっかり落ちて、カヤックを始める前着ていた背広がぴったり合うようになってしまいました。その間、シェナイとプログレッソの2艇は、すっかり洗鱗荘の艇庫のお世話になってしまい、申し訳ない限りです。残りの1艇、アストロは手許においているのですが、カバーをかけているとはいえ屋外保管では心許なく、閉鎖した旧医院の中にいれることにしました。
いくら屋外保管用のカバーとはいえ、10年たつと紫外線で色褪せてぼろぼろ。コクピットの中には水が溜まっていました。それでもデッキやハルには劣化は無さそうで、よくぞこれまで守ってくれたものと感心しました。
艇のコンディションはおおむね良好。バウハッチカバーに亀裂がありますが、裏面には届いておらず、すぐにでも漕ぎ出せそうな状態です。来年暖かくなったら、久しぶりに浮かべてみたいものです。

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