赤道儀、御乱心!?

  • 2019.11.02 Saturday
  • 22:00

 度重なる台風絡みの悪天候もようやく落ち着いたので、しばらく放置していた直焦撮影機材を持ち出したところが、トラブルの波状攻撃に遭った。

 まずはR-130SS(R-140SS改II)の光軸。斜鏡が回転したせいか、星像が長く延びてしまう現象に見舞われ、1回目の出撃は成果無し。おまけにPHD2のガイドも不安定で、星像が延びたのが追尾不良か光軸不良か判らないという有様だった。そこで、光軸を入念に合わせてリベンジした。

 下弦の月だったので、設営した頃に月出。月がのぼってくるまでの間にカリフォルニア星雲を狙ってみた。PHD2のガイドアシスタンス機能を使ってパラメーターをセット、ガイドグラフは暴れるが、なんとか安定して星が点になった。冷やしEOSも起動してみたら、冷やすというより温度上昇をおさえる程度にしかならなかった。

 データを処理してみると、18枚コンポジットなのにざらざらどうやらESO1600,3分という半端なパラメーターがいけなかったようで、ISOのせいでノイズが多いのに、暗部を持ち上げないと画にならない。3分ならISO3200にするか、ISO1600なら露出を5分にするかしないといけないようだ。

 月が高くなってきたので、子午線をはさんで西側に向けたら、PHD2のキャリブレーションがなかなかうまくいかず、なんとか動いてもガイドが流れまくりになってしまった。

 キャリブレーションがうまくいかないのは、赤経モーターを動かすと、動き始めに何故か南北方向におおきく動いてしまうという謎の症状が出たからだった。ハンドセットで動かしても、ASCOM経由で動かしても、まったく同じ症状なので、コネクターの問題ではなく基板かギアだろうと見当をつけて、昼間に組み立ててみたところ、赤経クランプを固定していても、赤緯体がぐらぐらと動くことがわかった。

 調べてみると、どうやら赤緯体と極軸の固定部が緩んでいるようだ。固定にはイモネジ3本が使われているのみで、ここが弱点になっているらしい。そこでコントロールパネルを外してみた。画像の右側が極軸ハウジング、上側が鏡筒取り付け部で、赤緯体の中の右側壁に見得ている黒いのが極軸望遠鏡である。イモネジは壁の向こう側にあり、ハウジングから極軸を抜かないといけないらしい。抜いたら抜いたで極軸望遠鏡の調整も必要になる、というわけで、自力での修理は諦めた。

 このまま組み立てて一件落着・・・のはずが、あやまってビスを赤緯体の中に落としてしまい、モーターと平ギヤも外す羽目に。なんとか組み立てたものの、その後のテストではギヤの当たりが前より悪くなっていて、子午線東側に向けていてもガイドが安定しなくなってしまった。どちらにしても調整に出さないといけない状態で、極軸固定の強化のためにはメーカー送りになりそう。年内の直焦撮影は絶望的である。

コスモス&コスモス2019

  • 2019.10.22 Tuesday
  • 20:12

 いつのまにか白木峰のコスモスが満開になっていて、危うく撮り逃すところだった。週末に友人が星景をとりたいというので20:00過ぎに現地で合流。月出が21:30頃、22:00過ぎには曇る予報だったので、予め見当をつけていた構図で手早く撮影した。

 <撮影データ:2019年10月19日21:34〜,AT-X11-20F2.8(11mmF4),EOS80D(ISO200,601sec露出),LPS-P2フィルター使用>

 これは昨年とほぼ同じ構図。昨年は18日21:44からの撮影だったので、なんとほぼ1日違い。今回はしゅこうを変えて、10分1コマにしてみた。比較明合成に比べると星の描写は地味になるが、全体的に落ち着いた雰囲気になる。月が昇る直前だったので、花が暗く沈んでしまった。

 <撮影データ:2019年10月19日22:12〜,AT-X11-20F2.8(11mmF2.8),EOS80D(ISO1600,15secx20コマ比較明合成),LPS-P2フィルター使用

 こちらは前回撮らなかった、下の方のポイント。月から南東側には雲がひろがっていたので、諫早湾と雲仙を入れた構図はあきらめて、北東を狙ってみた。比較明合成で、偶数コマと奇数コマを別々に合成したものを更にディザ合成してみたが、やはり雲が破線になってしまい、不満が残った。

 そこで、試しに星基準でコンポジット。これは加算平均なので雲の流れも自然になる。かわりに地上風景が回転してしまうので、先の画像の地上部分だけをコピペしてみた。これが実際に見た空にいちばん近いかもしれない。

 ところで、今回の撮影中は人が多く、全部で6,7人はいたのではないかと思う。ほとんどが星景を撮りにきていたようだ。火球をみたと話していた人にはスタパーへの誘いをするのを忘れていたが、帰り際に別のひとりには傍を通るときに声をかけてみた。なんでもずっと単独行で星景をされているそうで、残念ながらスタパーの週末は仕事だということだった。そして、撮影中には高校生I氏に遭遇。なんでもロードバイクで登ってきたとかで、さすがに若者は元気がある。そういえば、登ってくる途中にロードバイクを追い越して、こんな時間に物好きがいるものだと感心したが、それが彼だったとは。数年前の秋には撮影中にコスモス花宇宙館のO氏に会ったこともあるし、世間は狭いものである。

H-IIB8号機打ち上げ。

  • 2019.10.10 Thursday
  • 16:25

 ひさしぶりにH-IIB8号機の夜間打ち上げがあったので、平日ではあったが出撃した。場所は小長井のいつもの場所。平日にしてはすこし遠いが、前回もここで撮影したので構図をとりやすかったというのが理由だった。

 撮影データ:2019年9月25日01:02〜01:10,VoigtlanderColorScopar28mmF2.8(F8),EOS80D(ISO200,8min)

 前回は広角を使って、小さくしか撮れなかったので、今回は28mm(フルサイズ換算45mm)を使うことにした。試写しながら感度と露出条件を決めて、打ち上げ5分前に露出開始した。うまい具合に打ち上がり、これは完璧・・・と思ったが、そううまくはいかず、第1段燃焼終了直前に露出が終わってしまった。どうやら露出開始がすこし早すぎたようだ。かといって、動画の準備もしないといけなかったし、ワンオペではなかなか難しいところだ

 

 そしてこちらが動画ver. BMPCCにAngenieux10x12Bを使って、120mmの望遠端で撮影した。手ぶれ補正なし、フルサイズ換算346mmの手持ち撮影ではさすがにブレがひどいが、ブースターの燃焼終了と切り離しははっきり写っている。音声はYoutubeのライブをそのまま流してみたが、かなり遅延しているようで、いきなりブースターの燃焼焔が見えたのでびっくりした。そういえば前回も前々回もそうだったと思い出したが、次もすっかり忘れていて、またびっくりしそうな気がする。

大中尾、棚田に映る天の川。

  • 2019.06.23 Sunday
  • 02:25

 大中尾棚田、前もって確認しておいた今年の田植えは6月1日と2日。月が大きくなってくるのは次の週末以降だが、一方で田植えから1週間ほどすると、稲が育って水面が隠されてくる。月齢と天気との兼ね合いでタイミングをはかり、AstroGPVで数時間晴れ間があるということで8日深夜にスクランブルをかけた。

現地到着は22:30頃。半月前の月はすでに西の稜線に近づいているが、天の川はまだ低空で写らない。いつ雲がきて中断されるか判らないので、さそり座と木星を入れて撮影をはじめる。いったん雲が増えて、また晴れ間がきて、その後は本格的な晴天になった。日付が変わる頃には棚田の一部を照らしていた民家の窓明かりも消え、飛行機の往来もなくなって、絶好の条件。

 <撮影データ:2019年6月9日00:02:45〜,AT-X11-20F2.8(11mmF2.8),EOS80D(ISO1600,30sec露出,20枚比較明合成,SilkyPix,Photoshop)>

 肉眼では田圃に映ったのは木星くらいしか確認できなかったが、比較明合成してみると、けっこうたくさん写っている。おまけに程よく減光されて、色彩も様々だ。そして中央下にはうっすらと天の川が写り込んでいる。2年越しに狙っていた棚田に映る天の川を、ようやくモノにすることができた。

 結果としては大成功だった今回のスクランブルだが、反省点は光害除去フィルターを忘れていたこと。おかげで長崎市街の光害が目立ってしまい、処理するのに苦労した。そして良かったことは、月が沈んでも撮影できたということ。これで来年からは月齢を気にしなくて済む。しかし、それは人工光が強いということで、実際に画面右外側からのLED防犯灯の明かりが目障りである。これがなければ棚田のシルエットがもっと良い雰囲気になっていただろうにと、微妙な気分だ。しかし、私はあくまでも見物人として写真を撮らせてもらっているだけなので、まあ仕方ないことだろう。

蛍と星。

  • 2019.06.23 Sunday
  • 02:08

 5月下旬、昨年良い思いをした湯江の轟峡入り口に、蛍を見に出撃。ムスメも誘って夜間撮影のレクチャーもついでに。道端なので時折クルマが通るのは仕方ないが、期待していた通りの乱舞状態だった。

 <撮影データ:2019年5月25日21:45〜,AT-X11-20F2.8(11mmF2.8),EOS80D(ISO1600,30sec露出,地上3コマ・空2コマ比較明合成)>

 撮影しているうちに、昼間は曇っていた空が、いつのまにか大きく晴れていることに気付いた。さっそく北に向けて北斗を入れて撮影。クルマも通ったし、すぐに雲が寄せてきたので枚数を稼ぐことはできなかったが、なんとか星と蛍をひとコマに納めることができた。

 その後はしばし蛍メインの撮影を。昨年来たときより気温が高いせいか、ふわふわとよく飛んでくれたので、画面が賑やかになった。

 <撮影データ:2019年5月25日22:06〜,AT-X11-20F2.8(11mmF2.8),EOS80D(ISO1600,30sec露出,地上9コマ・空7コマ比較明合成)>

 よく見ると、正面にこと座が上がっている。そこで縦構図にしてふたたび星と蛍を。この頃から、左手の上流のほうに入った数人が、スマホやランタンを多用しはじめて、連続撮影に支障を来すようになってしまった。時間も遅くなってきたことだし、切り上げて撤収。なかなか両立しにくい星と蛍を絡めることができたので良しとしよう。

calendar

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< November 2019 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

recommend

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM