大中尾、棚田に映る天の川。

  • 2019.06.23 Sunday
  • 02:25

 大中尾棚田、前もって確認しておいた今年の田植えは6月1日と2日。月が大きくなってくるのは次の週末以降だが、一方で田植えから1週間ほどすると、稲が育って水面が隠されてくる。月齢と天気との兼ね合いでタイミングをはかり、AstroGPVで数時間晴れ間があるということで8日深夜にスクランブルをかけた。

現地到着は22:30頃。半月前の月はすでに西の稜線に近づいているが、天の川はまだ低空で写らない。いつ雲がきて中断されるか判らないので、さそり座と木星を入れて撮影をはじめる。いったん雲が増えて、また晴れ間がきて、その後は本格的な晴天になった。日付が変わる頃には棚田の一部を照らしていた民家の窓明かりも消え、飛行機の往来もなくなって、絶好の条件。

 <撮影データ:2019年6月9日00:02:45〜,AT-X11-20F2.8(11mmF2.8),EOS80D(ISO1600,30sec露出,20枚比較明合成,SilkyPix,Photoshop)>

 肉眼では田圃に映ったのは木星くらいしか確認できなかったが、比較明合成してみると、けっこうたくさん写っている。おまけに程よく減光されて、色彩も様々だ。そして中央下にはうっすらと天の川が写り込んでいる。2年越しに狙っていた棚田に映る天の川を、ようやくモノにすることができた。

 結果としては大成功だった今回のスクランブルだが、反省点は光害除去フィルターを忘れていたこと。おかげで長崎市街の光害が目立ってしまい、処理するのに苦労した。そして良かったことは、月が沈んでも撮影できたということ。これで来年からは月齢を気にしなくて済む。しかし、それは人工光が強いということで、実際に画面右外側からのLED防犯灯の明かりが目障りである。これがなければ棚田のシルエットがもっと良い雰囲気になっていただろうにと、微妙な気分だ。しかし、私はあくまでも見物人として写真を撮らせてもらっているだけなので、まあ仕方ないことだろう。

蛍と星。

  • 2019.06.23 Sunday
  • 02:08

 5月下旬、昨年良い思いをした湯江の轟峡入り口に、蛍を見に出撃。ムスメも誘って夜間撮影のレクチャーもついでに。道端なので時折クルマが通るのは仕方ないが、期待していた通りの乱舞状態だった。

 <撮影データ:2019年5月25日21:45〜,AT-X11-20F2.8(11mmF2.8),EOS80D(ISO1600,30sec露出,地上3コマ・空2コマ比較明合成)>

 撮影しているうちに、昼間は曇っていた空が、いつのまにか大きく晴れていることに気付いた。さっそく北に向けて北斗を入れて撮影。クルマも通ったし、すぐに雲が寄せてきたので枚数を稼ぐことはできなかったが、なんとか星と蛍をひとコマに納めることができた。

 その後はしばし蛍メインの撮影を。昨年来たときより気温が高いせいか、ふわふわとよく飛んでくれたので、画面が賑やかになった。

 <撮影データ:2019年5月25日22:06〜,AT-X11-20F2.8(11mmF2.8),EOS80D(ISO1600,30sec露出,地上9コマ・空7コマ比較明合成)>

 よく見ると、正面にこと座が上がっている。そこで縦構図にしてふたたび星と蛍を。この頃から、左手の上流のほうに入った数人が、スマホやランタンを多用しはじめて、連続撮影に支障を来すようになってしまった。時間も遅くなってきたことだし、切り上げて撤収。なかなか両立しにくい星と蛍を絡めることができたので良しとしよう。

年初の星見、出撃したけど・・・

  • 2019.01.10 Thursday
  • 17:06

 1月2日の夜、今年初回の星見は小長井のいつもの場所に出撃した。最初の課題は、DEF Guiderというオートガイドソフトのテスト。これは最大16個のガイド星を使うマルチガイドを行うもので、シンチレーションや雲の影響を受けにくくなるというもの。使用法が比較的煩雑なので、手順書をみながら作業を進めたが、キャリブレーションのステップが大きすぎて躓いた。どうやらペンシルボーグでも長すぎるようだ。

 ここまででかなり時間を浪費しており、オリオン座はすでに南中を過ぎて、市街光の影響を受け始めていたが、まずは分子雲のテスト撮影。ISO3200の5minで枚数を重ねたが、ときおり薄雲が通過するためコントラストが悪い。諦めてまだ明るいウィルタネン彗星に移動した。

 <撮影データ:2019年1月3日01:10:09〜,R-130SS(d=130mm,F3.29),EOS600Da(ISO3200,180sec,14コマをコンポジット),AstroLPR Type-1,トリミング

 こちらはまだ5.5等。先月はごく淡いテールが出ていたというので思い切って暗部を強調してみたが、どうもよろしくない。ただ、コマの光度分布をみていると、尾が出ていそうな気配だけは感じられる。

 <撮影データ:2019年1月3日02:06:03〜,R-130SS(d=130mm,F3.29),EOS600Da(ISO3200,180sec,8コマをコンポジット),AstroLPR Type-1,トリミング

 そこで、尾を写すという欲望を満たすべく、ステファン=オテルマ彗星に移動。こちらは昨年11月以来の撮影だが、ずっと9等台を保っており、しっかりした尾を確認することができる。薄雲のため撮影枚数を稼ぐことができず、ISO2100の8コマコンポジットだと背景が荒れてしまったのが残念だ。

 そうこうするうちに、オリオン座も西の五家原岳の稜線にかかってきた。03:54でこれだから、諫早市街地も明るくなったものだ。本当は明け方まで撮影したくて、珈琲やスープやあれこれを持ってきていたのだが、気温が低くてアルストに点火できないという大失敗をしてしまった。夏場はずっとイグナイターの火花だけで点火できていたので油断していたのだろう。バックアップのライターが無い。途中コンビニに寄ってはいたのだが、どうせ珈琲を沸かすからと温かい飲料を調達しなかったのが裏目にでた。懐炉はあったが寒さに負けて、あえなく撤収。今度はしっかり準備するようにしよう。

ふたご群極大と大きくなったウィルタネン彗星

  • 2018.12.19 Wednesday
  • 22:24

 ふたご群の極大間近な12月初旬、週末の予報は良くなかったので、水曜夜ではあったがウィルタネン彗星狙いに出撃した。平日なので、近場の白木峰も考えたが、結局は人の往来が少なくフラットデータがとりやすい小長井のいつもの場所に。現地到着は22:30過ぎと遅くなってしまったものの、R-130SS+EM200とEOS80D+AT-X1120固定の2正面作戦で布陣した。

 <撮影データ:2018年
12月12日22:36:43〜,R-130SS(d=130mm,F3.29),EOS600Da(ISO3200,180sec,16コマをコンポジット),HEUIB-II>

 前回の11月29日と比べても、ウィルタネン彗星はいっそう大きくなり、f.l.=428mmにAPS-Cのノートリミングでもこの大きさ。しかし、地球に大接近しているだけでもとは小粒な彗星であることと、ほぼ衝に近い位置であるため、尾は短いダストテイルが左上になんとなく見えている程度。一方、移動速度は凄まじく、ペンシルボーグにつけたガイドカメラのモニター画像でも、5秒露出のたびにわずかずつ動いているのがわかる。ひとコマ3分の露出時間でも彗星が伸びてしまいそうだったので彗星ガイドにしたが、南中を過ぎた頃からガイドが不安定になってしまい、背景の恒星像が曲がってしまった。

 そしてふたご群の極大を迎えた14日夜、こんどは流星メインで同じ場所に出撃。対角魚眼をつけたLUMIX GM5で明るい流星を一網打尽にしつつ、ポラリエにEOS80Dをのせて、あれこれ楽しもうという企画だ。GM5のインターバル撮影の設定がなかなかうまくいかずに時間を浪費してしまったが、夜半頃から調子があがってきた。

 <撮影データ:2018年12月15日00:54:31〜,SIGMA17-50mmF2.8EX DC OS HSM(f.l.=45mm,F3.5),EOS80D(ISO1600,60sec,16コマ合成),ポラリエにて追尾撮影,長辺方向をトリミング>

 ポラリエのほうの優先ミッションは、プレアデスに接近してきたウィルタネン彗星を捉えること。この焦点距離でヒアデス、プレアデスと彗星をバランス良くおさめることができた。現在、私用の標準ズームはフードとレンズキャップが行方不明で運用できず、急遽ムスコのを借りてきたのだが、一般撮影では評判が良いこのレンズも、星用にすると周辺像がおおきく崩れてしまう。絞り込んでもたいした違いは無いようだ。

 優先ミッションの後は、拡張ミッション。AT-X1120に換装して、ふたご群を捉えるべく網をはる。しかし、ここで1分16枚のつもりでリモコンのボタンを間違えて、11分ほど気付かないという痛恨のミス。気を取り直して撤収前に16枚露光したデータを処理してみた。

 <撮影データ:2018年12月15日01:59:14〜,AT-X1120(f.l.=11mm,F2.8),EOS80D(ISO1600,60sec,16コマ中より流星の写った8コマを選んで比較明合成),ポラリエにて追尾撮影>

 比較明合成なので、写り込んだ飛行機や人工衛星は、ただ消去するだけでうまく消えてくれる。流星は暗いものまで含めると8コほど入ってくれた。多分、しし群大出現のとき以来の成功じゃないかと思う。肉眼でも冬の天の川がよく見える好条件、土曜も仕事でなければ徹夜したところだ。

 <撮影データ:2018年12月15日00:59:41〜01:50:57,Pixco CCTV FishEye 8mm f/3.8,LumixGM5(ISO800,30sec,101コマ比較明合成)>

 ポラリエであれこれしている間に放置していたGM5の画像はこうなった。暗いのまで数えると、13コほど写っている。いちばん見事なのは雲仙の左側に流れた火球だが、これは出現時間が遅く、経路から考えるとふたご群ではないかもしれない。他にもオリオンを袈裟懸けにした火球もあったが、カメラが動いていなかったので撮り逃がしている。ふたご群の条件が良くなるのは4年後だそうで、寒くはあるが蚊に悩まされることもないのでまた楽しみにしておこう。

明るくなってきた46Pウィルタネン彗星

  • 2018.12.01 Saturday
  • 19:39

 11月23日は、藤原道長が『この世をば・・・』と詠んでから、ちょうど1000年目の満月。月蝕のとき以外は普段は邪険に扱っている満月ではあるが、今回は特別とばかり撮影してみた。

 とはいえ、略式の撮影なので、50-500zoomの望遠端、F6.3でISO1600。それでも1/4000secで切れるし、手ぶれ補正もあるしで無精して手持ち撮影にした。この月、実は真の満月は14:39だったので、わずかながら欠けはじめている。FBで友人から何か詠めといわれたのだが、浮かんできたのは『ちとせ経て すこし欠けたる 望月夜』、ああ、こりゃ川柳だ。

 満月を1週間ほどすぎて、月出が遅くなってきた頃。木曜の夜に快晴になるからと、思い切って小長井のいつもの場所に進出。月が昇る11:30頃までの勝負だ。出発は20:00頃で、現地到着は22:25。それから機材を組み挙げて、試写にかかったのがちょうど21:00頃だった。

 <撮影データ:2018年11月29日21:39:06〜,R-130SS(d=130mm,F3.29),EOS600Da(ISO3200,180sec,16コマをコンポジット),AstroLPR Type-1,トリミング>

 モヤがあって全体に眠い星空だったが、スタパー以来のウィルタネン彗星はかなり大きく育っていた。ただ、もとが小粒の彗星が地球に接近しているだけなので、撮って出しの画像では核は確認できない。画像処理すると核らしく見えているが、20xの眼視でも中央集光は弱く、核を確認することはできなかった。

 この彗星、一部では、拡散して見えるのでそれほど明るくならないのではないかという予想も出ているが、どうだろう。これで立派な尾が出てくれればいいのだが、位置的にも衝に近く、この画像でも左上に短い尾があるかどうかといったところ。あまり期待できそうにはない。かつての百武彗星みたいに、ちょうど良いところでパリッと割れてくれれば嬉しいのだけれど・・・。

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