数日続いた梅雨の晴れ間も去って、再び梅雨空がやってきた。今回の晴れ間は蝉も出てきて梅雨明けを思わせるものだったが、梅雨の終わりを告げる雷がなかったので、明けなくても仕方ないだろう。睡蓮鉢のメダカに餌を与えようとして、花4号が開花しているのに気付いた。

ヒメシャラの枝が庇のように覆っているのだが、それでもこの雨滴。1日中けっこうな吹き降りだった。今回は花茎が倒れてしまっているが、開花初日は花弁が傷んでないのできれいな姿だ。明日、明後日が出張なので、今日1日しか見ることができないのが残念だ。花芽5号も成長してきているので、また楽しみにしておこう。

そして午後になって、到来物あり。先日e-bayで撃墜していた、これまた7層シェブロンビーズだ。前回の7層をループタイにしたものが、ボリュームがありすぎて夏用のシャツには似合わなかった(ムスメに駄目出しをくらった)ので、もうすこし小降りなものをと探してみたものだ。前回のは28mm、今回のは21mm。以前ループタイに仕立てたドゴンブルーが径21mmだったので、ボリュームは適当だろう。
この7層も、製作時期は16〜17世紀頃だと推測されている。もとはブルーシェブロンだったのだろうが、たぶん後世に再研磨をうけて、6層目の白と7層目の青がほとんど残っていない。特に7層目は画像正面で1箇所欠落しているので、3箇所しかない。また、1層目と3層目は実際にはこの画像よりもっと暗く見えているが、光にあてると鮮やかなクリアブルーである。しかし、全体的には5層目の赤が支配的で、ぱっと見には赤いビーズという印象だ。この赤も時代的には銅赤と思われ、全く透明感がないところも前回同様だが、研磨によってうねるような層構造がはっきりとわかる。
本来、個人的には6層、7層目を削ってしまったシェブロンはあまり好みではないが、この個体では荒々しいカッティングと赤のうねりに魅せられてしまった。中型ながらとても個性が強い玉なので、これにも通常の剣先金具は似合わないだろう。かといって、前回使ったライトブルーのパドレビーズも似合わない。赤系統で手頃なものを調達する必要がありそうだ。