R-140SS改造計画:TSコマコレクターのバックフォーカス
- 2014.09.27 Saturday
- 19:11
木曜の夜、今年は貴重な快晴なので、復活なったPCのテストのために白木峰に出撃したが、現地は遙か南方の台風の影響で強風が吹き荒れていた。油断するとPCも飛ばされそうなほどで、実際、モニターの赤カバーを吹き飛ばされて、暗闇のなかヘッドランプを頼りに探し回る羽目になったりもした。
今回は、まずはTSコマコレクターのバックフォーカスのテスト。紙管でM48マウントに挟み込むリングを作っておいて、+3mmと+5mmを。これ以上はネジがかみ合わなくなるので現状ではこれが限度だが、ハロは全く小さくなる気配がない。こうなると、思い切って15mm前後の延長筒か、17-23mm延長ヘリコイドを買う必要がある。延長量が7mmを越えると合焦範囲を外れるので、主鏡もかさ上げしないといけない。そうやっても、MPCCIIIとは設計が異なるだろうから、ハロがなくなる保証は全く無い。今回のテストでハロが少しでも小さくなっていれば、見当もついたのだろうが、まだ手探り状態だ。
で、いつまでもテストばかりじゃつまらないので、M31を撮影した。とはいっても、これも新しいガイドシステム(QHY-5LII+MetaGuide)のテストではあるのだが・・・。GuideFactorというのをほぼ1.0にしないといけないらしく、意味もよく判っていないので苦労したが、なんとか動かすことができた。ただ、視野内の星を明るいものから自動で拾うのは良いのだが、露出が長くなるとホットスポットを拾ってしまうのは困ったものだ。露出を切り詰めたら視野を動かさないといけなくなってしまった。これじゃPHDのような彗星核ガイドは無理だろうと思う。
M31は、ISO800,10min×4コマからのコンポジット。外周部の描写が淡いのでもっと露出をかけたいが、強風に吹きまくられて、星像が点になっているのは1コマしかなく、他に3コマはぶれていたので捨ててしまった。これ以上の長時間露出は難しかっただろうと思っている。それに、コマコレクターが無いのでコマ収差による星像の肥大がひどい。はやくなんとか仕上げたいものだ。