石器作り再開。

  • 2019.12.21 Saturday
  • 21:22

 20年ほど前、伊万里の腰岳で黒曜石がとれると知り、ちょうど林道工事中だったこともあって、拳大ほどの原石をいくらか貯めこんだことがあった。そして、積丹のNさんと物々交換して、エゾ鹿の角や十勝の黒曜石を入手した。これで念願の石器を作れるぞと喜んだのだが、当時の技術ではうまく剥片をとることができずにそのまま死蔵してしまった。

 先日、何気なくYouTubeで石器作りの動画を検索してみたら、片側が厚い剥片でもうまく打撃すればけっこう簡単に薄くできることがわかり、またやる気が出てきた。おりよく佐世保の親友E氏がH島の産地を教えてくれたので、ある週末に一緒に採りに行った。

 ここの原石は大きな礫の状態で埋まっており、耕作に邪魔なものが片隅に寄せてある。ほとんどは赤茶けた多孔質の表面をもっていて、どうやら火砕流か何か、火山性の堆積物の中から産出するようだ。原石の質は様々で、割れ面にきれいな貝殻模様があるもの、割りやすそうな平面があるものを中心に、楕円形の黒曜石を叩き石にしてきれいに割れるものをいくつか選んで持ち帰った。

 すこし先が欠けたが、剥片の粗取りにはこれを叩き石にしている。以前うまくいかなかったのは、鹿角では軽すぎ、地元の河原で拾った円礫では弱すぎて、じゅうぶんな打撃が得られなかったからのようだ。

 ためしに割ってみると、まだ片方は原石面だが、けっこう大きめの剥片がとれた。

 面白がって次々と叩き、使えそうな剥片がこれだけ貯まった。尖頭器には小さいが、石鏃くらいなら作れそうだ。

 特に薄くとれたのがコレ。H島の黒曜石は、すこし青みがかった黒色不透明だと思っていたが、左のは漆黒で透明感があり、右のは縞模様がある半透明。未確認の噂では、赤いのもあるらしい。いつか見付けてみたいものだ。

そして手頃な剥片を叩いて薄くして、押圧技法で仕上げて石鏃にした。以前うまくいかなかったときは、動画もなくて文章から推測して叩いていたが、今回は豊富な動画資料のおかげでフォームにこまかい修正を加えることができた。厚い縁やコブのとばし方もなんとなくわかってきたし、以前挫折していた厚い剥片をどこかにしまっていたはずなので、加工してみようかと思う。

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