西空の金月木。
- 2012.03.27 Tuesday
- 09:53
西空に低くなってきた木星と、最大離角付近で高く昇った金星の間に、細い月が割り込んできた。ちょうど等間隔に並んだところを、仕事の会合の帰りにパチリ。たまたま城址の公園の横にある淵の向こうだったので、橋の上から撮影した。
例によって使用機材はiPhone4S、夜撮カメラというアプリを使ってバルブの1分露光。実際には比較明合成のようだが、星像が少しのびて写っている。アプリ内でトーンの調整もできるが、処理に時間がかかるのでおおまかな調整にとどめ、後でTiltShiftGeneratorというアプリで明るさとコントラストを微調整して仕上げた。
こうしてみると、iPhone4Sのカメラもなかなかよく写る。実際には手前の消波ブロックがうすぼんやりと見えている程度で、奥の山の端などはまったく見えていなかった。これくらい写ると少し欲が出てきて、月惑星だけでなく、星座がどれくらい写るのか、確かめてみたくなった。写野内の点光源でゴーストが出ているが、そこは所詮はおまけのカメラということで目をつぶろう。
これまで、この手の撮影では手ぶれに悩まされてきたが、今回は新しい三脚アダプタを使って快適に撮影することができた。先日テストした魚眼/マクロコンバージョンレンズもあわせて、撮影の幅がだいぶ広がった感じがする。しかし、そうなると悩ましいのがケースの選択。これまで使ってきたアルミバンパー(偽CLAVE)は手早い脱着ができないし、外してみると受信感度を相当弱めていたことがよくわかる。
これらの問題を解決するのに、好都合な事に、ポリカーボネート製のバンパーが相次いで発売された。ひとつはCLAVEの純正品、もうひとつはクリップで簡単に脱着できるもの。CLAVEはネジ固定なので、機能的には後者がよさそうである。しかし、CLAVEはデザインや持ったときのなじみ具合が秀逸で、いちど手にすると離れがたいものがある。使い勝手かデザインかで、しばらく迷いが続くことになりそうだ。