乳鉢珈琲道。

  • 2012.08.03 Friday
  • 12:50
578318_280654582025996_389556131_n.jpg
 この春、10数年来の友人から自家ブレンド・自家焙煎のコーヒー豆をいただきました。さっそく淹れてみようと思ったのですが、折悪しくミルが行方不明で発掘する暇もなし。そういえば、かつての愛読書、C.S.フォレスターの『砲艦ホットスパー』作中で、軍医に命じて乳鉢で挽かせるという場面があったことを思い出し、試してみることに。ちょうど職場に調剤用の乳鉢が遊んでいたので、深夜にごりごりと。はじめは量の見当がつきませんでしたが、すぐに慣れてしまい、安定して粗挽きにすることができるようになりました。
 ところで、この乳鉢珈琲、検索してみると、意外と多くの方々が楽しんでおられるようです。1杯分挽くのに早くて10分。1杯のコーヒーにどれだけ手間をかけるかというのが逆に楽しみになります。そこでもっと凝ることはできないかとコーヒー用の乳鉢を検索してみましたが、意外なことにトルココーヒー用の銅の乳鉢しかヒットしません。コーヒー用に限らず検索対象を広げてみましたが、しっくりくるものがありません。調剤用では浅すぎるし、瑪瑙(またはオニキス)も浅すぎ。御影石のがありますが、取り扱いが少なくて品質に不安あり。アラビア風のが良いのですが、これは輸入雑貨屋さんをこまめにまわってみるしかないのでしょうか。
 いただいた豆がなくなるまで、終業後は乳鉢珈琲を楽しんでいたわけですが、最後の1杯になってもう一手間加えてみました。検索したときに、挽いた豆に扇風機の風をあてて渋皮を飛ばすとよい、とあったからです。面倒なのでその手間を省いていたのですが、外に持ち出して微風をあてながらさらさらと。これでびっくりするくらい雑味がなくなりました。手間は増えますが、おいしい1杯のためには十分すぎるほどの価値があります。乳鉢珈琲、奥が深そうです。その味が忘れられず、他の業務用の豆(こちらは挽いたもの)をオーダーしたついでに、豆も頼んでしまいました。この方法、続けるとなると、次は専用の乳鉢が欲しくなってきます。ああ、結局物欲大佐の思うつぼか。
コメント
コメントする








    

calendar

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< March 2024 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

recommend

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM