R-140SS改造計画・2インチフィルターでの試写
- 2017.08.20 Sunday
- 22:09
北米日食遠征組が旅立って行った19日の夜、新月期の週末にしては滅多にない快晴となった。あれやこれやで出発が遅れて、25:00過ぎに白木峰に出撃、25:35には極軸合わせを済ませ、薄明までの短い時間ではあったが、R-140SS改IIのテストを行った。
今回は、PowerShotS120も分解清掃を済ませていたので固定撮影で戦列に加わるが、本題はR-140SS改IIの2インチフィルター運用テストだ。輝星が多い対象というわけで、ちょうど東にのぼってきたM45を被写体にした。
ISO1600,5min,4コマであるが、気温が高いせいか、ノイズがひどい。おまけに慣れないゲーミングPCで処理したら、はやい段階から8bitになっていて、ますます画質が悪くなってしまった。
肝腎のゴーストは、前回より淡くて大きいドーナッツ型のが、アルキオネの北側と、画面の左端に。これは先人によると、どうやら2インチフィルターとシュミット補正板の間で発生するらしい。もしそうなら反射面同志の距離が離れているので、フィルターを少し傾ければなんとかなりそうなものだ。
M33も撮ってはみたが、ひどくざらつく。この季節に安定した結果を出そうとするなら、やはり冷却しかないのだろうか・・・カラー冷却CMOSが気になる今日この頃である。
M33の撮影中ににガイドが数回暴走したが、その後はおさまってくれた。DPPで画像を開くときにPHDにノイズが入ることがわかったが、何も触っていないときにも暴走する。PCの回路に何かノイズ源でもあるのだろうか。いっそ、スティックPCにPHD2を入れてメインPCから切り離してみようかとも思う。
M33の撮影後、スカイフラットを撮ったがまだ薄明が始まらない。そこで慌ててPCと赤道儀を繋ぎなおし、カリフォルニア星雲を撮影した。ところが撮影開始後まもなく今度こそ薄明がはじまり、色を補正してコンポジットしたがひどい出来になってしまった。前回はこの下側の輝星くらいでも目立つゴーストができたのだが、今回は見えない。これくらいの被写体ならあまりゴーストを意識しなくてもよさそうだ。
核心部のレデューサーコレクターの枠はまだケント紙なので、かろうじて怪しさが残ってるはず(^^;
ゴースト対策はどうやら成功したようです。あとで記事にします。
これ、怪しくなくなってしまいましたね!(残念?笑)
ノイズは残念でしたが、写真の隅の方の星もシャープで、明るさもあるし、これから楽しみになってきますね。
フィルターでのゴーストは既製品の組み合わせでも、出るときは出ますし、その部分はもう「怪しく」無いです。