27年ぶりの雲仙普賢岳。

  • 2017.09.07 Thursday
  • 17:22

 夏の終わりに、久しぶりに普賢岳に登りたくなった。最後に昇ったのが平成2年秋、噴火がはじまる2ヶ月ほど前。妙見岳から紅葉茶屋に降りる途中、火山ガスがかすかに臭ったので噴火するんじゃないかと冗談を飛ばしていたのを憶えている。その頃には火山性地震が橘湾から普賢岳直下に移動し、噴火するかどうかではなくいつ噴火するかという状態だったということは、後で知ったことだった。

 その後、10年ほど前にロープウェイで妙見に登り薊谷に降りてくるコースを歩いたことはあったが、平成新山をもっと近くで見たいという思いはずっと燻っていた。

 家を出るのが遅くなったので、11:20に仁田峠発。以前は妙見を徒歩で登ってから国見まで縦走、そこから紅葉茶屋に降りるコースを好んでいたが、スタートが遅くなったので今回はパス。薊谷から紅葉茶屋を目指した。

 薊谷の奥の登りで情けないことに息が上がる。紅葉茶屋には12:00着。日頃は運動不足なので、脱水に気をつけてここでたっぷり水分補給。

 最近、地図を持たずに低山で遭難したヒトのブログが炎上していたので、防火対策に地図をパチリ。27年前までは、この地図では右上端の鳩穴分かれから東斜面の普賢池、霧氷沢を通って普賢岳、南東斜面の普賢神社を経由して薊谷に抜けるコースを歩いていた。時間は押していたが、紅葉茶屋から普賢岳への直登は急なのと、平成新山にもっと近づきたかったので北回りのコースを選択。普賢岳頂上は14:00頃と見当を付けた。

 今回は、トレッキングポールを1脚にして、BMPCCにフォーサーズの9-18mmズームをつけた装備の運用テストが主目的なので、スチールの記録は少ない。風穴やこのヤマグルマなど、ジオパークになったためか説明版が充実していた。妙見カルデラは知っていたけど、立岩の峰ドームは初めて知った。妙見カルデラも爆裂火口とばかり思っていたら、どうやら山体崩壊のようだ。まるでセントヘレンズの大噴火みたいなことが2万年前にあったということか。

 その立岩の峰ドームの北斜面に貼り付いたヤマグルマ。ここを過ぎると北の風穴、鳩穴分かれまでもうすぐ。

 鳩穴分かれから先、立岩の峰の東斜面に続く道は封鎖されていた。仮に進んでも、この先で平成新山の下に埋まっているのだが。背丈より少し高い木々の間から、平成新山の斜面がすぐ近くにのぞいていた。

 以前は急登が少ない楽なコースだったが、ここからの新コースは立岩の峰ドームへの直登。あしもとにセンチコガネが。まさに黄金色。糞を食べるとは思えないほどの美しさ。ああなるほど、餌も黄金色か。

 パン皮火山弾は、たぶん平成新山から飛んできたのだろう。さがせばあちこちに落ちているはず。

 ようや立岩の峰ドームの上に出た。盛り上がったのは歯磨き粉のような溶岩だったので、ドームとはいっても頂上は平面。塔のような岩があちこちにそそり立っている。このあたりの植生はいちど噴火で全滅したということで、現在は背丈をすこし超えるくらいの低木が生え揃っている。ドームにもうっすらと緑がひろがっていて、この岩だらけの姿を見られるのももうしばらくかと。

 少ないながらもあちこちに花が咲いていた。これはアジサイのようだが・・・

 霧氷沢におりると、ここでも行き止まり。周囲の溶岩には隙間が多く、風穴があるのだろうか、涼しい風が吹き通るところもあった。

 すこし歩いて普賢の頂上。上から「みゃ〜」と音がするので何だろうと思っていたら、ドローンを飛ばして登頂記念撮影をされているところだった。ちょうど14:00、見積もり通りの所要時間。

 荷物から珈琲セットを取り出して、遅い昼食を。ストーブはいつもの自作アルコール、風防と水のボトル、キャリーマグ以外はぜんぶケトルの中に入るので意外と嵩張らない。水は日本薬局方精製水のボトルに入れてきたが、開けるときに炭酸でも入っているかのように「ぷしゅ」といい、帰って片付けるときにはすこしへこんでいた。久しぶりに気圧の差を実感。

 山頂に人がいなくなったのを見計らって、ケーナを吹いてみる。あたりには渡りを控えたツバメが群れていて、動画を撮ると時々背景を横切っていく。

 ツバメにしてはシルエットがおかしいなと思ったら、こんどはアゲハチョウ。

 下ってきて紅葉茶屋に到着。ここまでの間は画像無し。30年以上通ったことがなかったのですっかり記憶にもなく、降り口らしいところがもうひとつあったので、道を間違えてはいないかと心配だった。時々GoogleMapとGPSをみて、道の表記はなくても紅葉茶屋に下る尾根を外していないことは確認していた。

 薊谷の奥の急坂をくだると、あとは散歩みたいなもの。しかしすっかり膝が痛くなってしまい、トレッキングポールの偉大さを感じながらゆっくり歩く。

 薊谷で野鳥やさんが撮影しているのを横目でみながら、15:50すぎに仁田峠に帰着。27年前と比べると脚力が落ちたのは仕方ないとして、内容的には満足することができた。今度はタイミングが合えば紅葉の頃、妙見岳からのぼってゆっくり一周したいものだ。

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