R-140SS改造計画・誤算と感心。

  • 2018.08.26 Sunday
  • 21:44

 レデューサーコレクター改造材料のうち、Kenko ACクローズアップレンズNo.4とTリングが届いたので、さっそく工作してみた。

並べた材料のうち、左上が以前2インチ(Φ48mm)と間違えて購入したMALUMIのソフトフィルターをばらしたもの。隣がEOS用Tリング、そしてACクローズアップレンズNo.4、カニ眼は以前、EF300mmの改造に使ったもの。

Φ49mmのガラス部分は径46mm、レンズ押さえ環の内径は45mm、外径は48mm。レンズに1mm厚の枠を巻くとよいのだが、巻くのは面倒なので、厚手の両面テープと黒の樹脂板で3方向に支持具をつくった。これをTリングに落とし込んで・・・

Tリングのマウント内側は、レンズと押さえ環でちょうど埋まるくらいの厚みだった。先人の実験例よりもレンズをセンサーに近付けてみようという目論見は、結局叶わなかった。

工作で汚れたレンズ部分を、無水エタノールで拭きあげて工作終了。無水エタノールはレーザー機器の清掃用にストックしているのですぐに使える。そしてできあがったレデューサーコレクターは、まるで既製品みたいな仕上がり。 Tリングのマウント内側のネジがΦ49mmフィルターのそれと同じ規格であることを見いだした先人に感謝。あとは、これを実際にテストするだけだ。果たして数珠状ゴーストは消えるのか。そして球面収差は許容範囲内か?コマ収差の量は?・・・まだあれこれ問題山積だが、その前に腰をなんとかしないといけないだろう。

R-140SS改造計画・1年経って改造再び。

  • 2018.08.25 Saturday
  • 23:11

 昨年夏に実証テストをして、秋には実戦配備したR-140SS改II、時折写野の隅に出る数珠状ゴーストを除いては、極めて快調だ。εに比べると星像は1.5倍ほどのようだが、星像とハロのバランスでピント位置を決めていたMPCC mk.IIIの頃と比べると、バーティノフマスクで合わせるだけでほぼ合焦した状態になる。しかし、数珠状ゴーストの発生源は未だに絞り込めず、本来あったものが、写野が拡がったために写り込むようになったものなのか、それともノンコートと思われるレデューサーコレクターが悪さをしているのか、はっきりしない。そこで、再びレデューサーコレクターを改造することにした。

 まずはレンズ選び。現在のレンズは『15分でできる組立望遠鏡』の口径42mm、焦点距離273mmのアクロマートである。口径40mm前後で焦点距離250〜333mmのアクロマートを探してみたが、条件に合うものが見つからない。そこで、近いスペックのレンズをいくつか揃えてテストすることにした。

 

【計画案1】

 口径が近いクローズアップレンズを探すと、MARUMI MCクローズアップフィルターΦ40.5mm+4というのが見つかった。IDAS MFAシステムは薄枠37mmだから蹴られる心配はなさそうだし、フィルター枠の外形はたぶん42mmくらいと思われるので、現在のレデューサーコレクターのレンズと入れ替えてテストすることもできる。MCだからゴーストは出にくいと思われる。

 問題はふたつ。ひとつ目はこれが単レンズであること。色収差がどれくらい出るものか心配である。ふたつ目は、焦点距離が250mmと若干短くなること。球面収差がすこし強くなるので、星像のまわりにハロができるのではと思われる。幸い、センサーからの距離は、EF-Sマウントの凹面からTリングの中まで自由に調節できるので、色収差さえ問題なければ最適な条件を探すこともできそうだが、あまりセンサーから離しすぎると蹴られが問題になってくるだろう。

【計画案2】

 こちらのほうは、すこし複雑になる。アクロマートレンズにこだわって探すと、KenkoクローズアップレンズAC No.4というのが出てくる。焦点距離250mmのMCアクロマートだが、問題は最小口径が49mmであること。幸いKenkoのTマウント内側にはΦ49ネジが切ってあり、多少の工作でレンズをTリングに内蔵することができそうだ。これなら少なくとも色収差は問題にはならない。

 問題もいくつかある。ひとつは計画案1と同様、レデューサーコレクターの球面収差が強くなること。実際、先人の実験例では、球面収差のため星像が肥大している。その実験例ではレデューサーコレクターのレンズ位置はTリングのほぼ中央、センサーから最も離れたところになっているが、手許に余っている49mmフィルター枠があるので、レンズ押さえ環をふたつ使えばもっとセンサー寄りに固定することができる。計画案1ほどではないが、これで星像がどう変わるか興味深いところだ。

 もうひとつの問題は、無改造のときほどではないが、コマ収差が残っていること。これは計画案1でも問題になるかもしれないし、レンズの固定位置によってもどう変動するかわからない。ただ、どうしてもコマ収差が残った場合は、補正板の位置を主鏡から離すことで解決することができる。鏡筒を新造することになるので、かなり大がかりな工作になってしまうのが難点だ。

 

 レデューサーコレクターにするレンズの焦点距離と固定位置の関係からいえば、現在のレンズより焦点距離が長いものを、もっとセンサー寄りに固定するのが理想的だ。ミラーボックスがあるためそれができず、少し焦点距離が短いレンズをEF-Sマウント面に固定しているのが現状だが、幸い球面収差もコマ収差も許容範囲におさまっている。今回の計画案は両方とも、現状より焦点距離が短いレンズを使うので、球面収差は必然的に大きくなる。手間を掛けて工作しても、はたして数珠状ゴーストが消えてくれるかどうかわからない。仮に消えたとしても、球面収差が許容範囲を超えるようであれば、計画を進めることは無意味になる。現状の星像には届かないにしても、MPCC mk.III使用時の星像より鋭くなり、数珠状ゴーストも消えるようであれば成功と判断しようと思う。

在庫大放出&無念の欠測。

  • 2018.08.22 Wednesday
  • 18:25

 <2018年8月10日12:52:01撮影>

 <2018年8月11日11:28:12撮影>

 <2018年8月12日15:06:17撮影>

 <2018年8月13日17:04:04撮影>

 <2018年8月17日13:08:48撮影>

 <2018年8月18日13:08:11撮影>

 <2018年8月19日16:13:07撮影>

 旧盆がらみで数日欠測があったが、期間中前半には北半球中緯度のダークフィラメントが子午線をこえて、徐々に西縁に向かっていった。後半には北半球の高緯度に最近にしては立派なダークフィラメントが出現。南北方向に長いので、ポーラークラウンフィラメントではなく、通常の活動領域に伴うものだと思われる。

 その後も晴れてはいたのだが、20日午前の診療終了直後にぎっくり腰をしてしまい、簡易コルセットを使ったが固定不足だったのか、更に翌日夕方に増悪。会議があったが車に乗るのもAピラーにぶらさがりながらじゃないと痛くて乗れない。急遽15年前につくったコルセットを引っ張り出して、車内に転がっていたトレッキングポールも使うことにした。市役所で車から降りる(これもピラーにぶらさがりながら)ところを下校中の息子に見つかってしまい、要介護1だといわれる始末。しばらく太陽撮影は休まなければいけなくなった。というより、私的に火星シーズンが終わってしまったのが無念だ。

涼しげな動画など。

  • 2018.08.16 Thursday
  • 20:16

 7月の動画を今頃編集。3本目のAngenieux、9.5-57mmT1.6-2.2を実戦投入した。17時過ぎになって高来町の轟峡へ。ブユの猛攻に耐えながらの撮影。ホワイトバランスが昼光のままだったので、色が転んでしまったが、後の祭り。。

 使用感は、広角がこれまでの12mmから9.5mm、フルサイズ換算で34.5mmから27.4mmになったので、かなり広々と撮れるようになった。一方の望遠は120mmから57mm、フルサイズ換算345mmから164mmになったので、すこしもの足りない。しかしいざとなれば1脚なしでもなんとかなりそうだ。そして何より最短撮影距離が約1.5mから0.6mと大幅に短くなって、接写ができるようになったのは嬉しい。広角域での蹴られも少なそうで、いまのところ持っている3本のうちでいちばんバランスがとれたレンズだ。

 そして雲仙市瑞穂町の岩戸さんへ。素麺流しのあとに岩戸神社を。後半の神社のカットで、つい樹の高さにつられて縦方向のショットばかり撮ってしまい、あとで編集に苦労した。もうすこし全体の流れを考えて計画的に撮らないといけないようだ。

ちぐはぐな星見。

  • 2018.08.13 Monday
  • 22:38

 8月にはいってしばらくすると、台風の影響もあるのか、それとも上空に寒気が入っているのか、シーイングが荒れることが多くなった。火星より高いところで、ベガやアルタイルがじらじらと瞬いているのを見ると、いくら晴れていても惑星装備を出す気にはならない。夏のスタパーの天気予報も曇りになってしまったところで、消化不良にならないよう、快晴の9日晩に白木峰に出撃した。

 <撮影データ:2018年8月9日23:57:20〜,AT-X1120(11mm,f2.8),EOS80D(ISO3200,20sec)>

現地到着するなり明るい散在流星が流れ、その後も散在やペルセウス群がぽつぽつと流れる。シーイングが良くないぶん、透明度は素晴らしく、本来なら市街光が強い南西方向から天の川がしっかり立ち上がって、そのまま白鳥痤からカシオペアを通って、北東の山並みまでつながっている。R-140SS改IIを組み立てている間に火星と天の川を放置撮影していたら、いつのまにかペルセウス座群の流星がとびこんだ。この日は明るくなってきた21Pジャコビニ=ツィナー彗星を狙ったのだが、数コマおきにガイドが暴走し、おまけにフラットもダークもファイルが壊れていて、まともに処理することができなかった。

 そしてスタパー当日。夕方にはすこし晴れ間はあったが、21:30頃現地到着するなり雨がぱらぱら。佐世保から友人が星景の予行にと来ていたのだが、しばらく待っても好転の気配はなく、22:00すぎに帰ってしまった。その頃からすっかり宴会モード。ところが次第にまとまった晴れ間が出てきて、深夜にはかなり見えるようになった。友人が帰ってしまったのが悔やまれるが、こちらの装備もちぐはぐである。まず、25cm反射で自動導入しながらまったりと眼視をする予定だったのだが、その25cmは置いてきてしまった。R-140SS改IIならあるが、直焦用のカメラがない。また、一般撮影用にEOS80Dと28mmはあるが、ケーブルレリーズ類と広角レンズはない。仕方ないのでR-140SS改IIを出して、しょぼい眼視など。あとは明け方に向けて増えていくペルセ群流星を愛でながらの宴会だったが、ほろ酔いでうたた寝している間にブヨに両手足をひどく刺されてしまった。数日たってこれを書いているいまも痒くて仕方が無い。

 <2018年8月12日23:30,AT-X1120(11mmF2.8),EOS80D(ISO3200,19sec),LPS-P2フィルター使用,SILKYPIX6で現像,PhotoshopCS6でトーン調整>

 スタパーは楽しかったが、星に関してはどうにも不完全燃焼だったので、スタパー翌日にも小長井に出撃。今度は25cm反射も持って行き、鏡が冷えるまでは固定撮影と自動導入での星雲星団の眼視を楽しんだ。ここはさすがに白木峰より空が暗く、天の川もいっそう見事である。鏡が冷えた頃合いで火星に向けて見たところ、これが川底の小石を見るようにはっきりしない。試しに撮影してみても、全く使い物にならない。ここで25:00前。帰ろうかとも思ったが、先日失敗した21Pのリベンジ撮影をしようと思い立った。

 <2018年8月13日01:09:43〜01:58:51,R-140SS改II(d=140mm,F3.06),EOS600Da(ISO1600,180sec,16コマコンポジット,HEUIB-II)>

 ガイドは修正量が過大にならないように1.5秒間隔におさえて、3分16枚露光が無事に済んだ。スカイフラットとダークを8枚ずつ追加して、さっさと撤収。今度は無事に処理することができた。

 21Pは撮影時点でカシオペアのWの左端のあたりにいて、天の川に入っているためか、微光星が多い。彗星基準コンポジットでは星がうるさくなり、かといって恒星基準にすると彗星が長く伸びてしまう。そこでDeepSkyStackerの彗星・恒星両基準コンポジットを使って処理してみた。これは恒星と彗星頭部の位置合わせはしてくれるが、暗いイオンテールなどは恒星基準になるので不鮮明になってしまう。幸い、21Pには短いダストテールしかないので、不自然にならずにすんだ。7.6等級の彗星が現在のところいちばん明るいというのは少し寂しいことではあるが、小さいながらも彗星らしい姿をしているので、結構楽しかった。あとは火星が小さくならないうちに、もうすこし気流が落ち着いてほしいものだが・・・。立秋からこちら、急に夜は秋の気配がするようになった。夏の好シーイングも終わってしまったのだろうか・・・。

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